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2024-05-23

くるみん認定

くるみん認定とは

「くるみん認定」は、日本の企業が従業員の子育て支援策を実施することにより、厚生労働大臣から認定を受けることができる制度です。この認定を受けた企業は、「くるみんマーク」という認定マークを利用することが許されています。このマークは、企業の子育て支援の取り組みを象徴し、従業員や求職者、そして社会全体に向けてその姿勢をアピールする手段となります。

認定の背景と目的

日本は少子高齢化が進行しており、労働力人口の減少が大きな社会問題となっています。そのため、政府は子育てと仕事の両立を支援する施策を強化しています。企業が従業員の子育てを支援することで、労働市場における女性の活躍を促進し、労働力人口の減少を抑制することが期待されています。

くるみん認定制度は、こうした背景の中で2005年に施行された「次世代育成支援対策推進法」に基づいて設立されました。この法律は、企業が次世代を担う子どもたちの健やかな成長を支援するための取り組みを促進することを目的としています。

くるみんマークの意義

くるみんマークは、企業が従業員の子育て支援に真剣に取り組んでいることを示す象徴です。これにより、企業は以下のような効果を得ることが期待できます。

  1. 企業のイメージ向上:くるみんマークを取得することで、企業は社会的責任を果たしていることをアピールできます。これにより、社会的評価が高まり、ブランドイメージの向上に寄与します。
  2. 人材確保と定着:子育て支援に積極的な企業は、働きやすい職場環境を提供していると認識され、求職者にとって魅力的な選択肢となります。また、既存の従業員の定着率も向上しやすくなります。
  3. 従業員の満足度向上:子育て支援策が充実している企業では、従業員は仕事と家庭の両立がしやすくなり、働きがいが向上します。これにより、企業全体の生産性も向上することが期待されます。

くるみん認定の取得要件

くるみん認定を取得するためには、企業は以下のような具体的な要件を満たす必要があります。

  1. 行動計画の策定と実施:企業は次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画を策定し、その計画を着実に実施する必要があります。この計画には、育児休業制度の整備や短時間勤務制度の導入など、具体的な子育て支援策が含まれます。
  2. 一定の実績の達成:行動計画に基づく取り組みを実施し、一定の成果を上げることが求められます。例えば、育児休業の取得率や復職率、短時間勤務制度の利用率などが評価の対象となります。
  3. 厚生労働大臣への申請と審査:行動計画の策定と実施状況を報告し、厚生労働大臣に認定申請を行います。その後、申請内容が審査され、基準を満たしていると判断された場合にくるみん認定が付与されます。

くるみん認定の拡大とプラチナくるみん

くるみん認定は、2005年の制度開始以来、多くの企業が取得してきました。2015年には、さらに高い水準の子育て支援策を実施している企業を対象とした「プラチナくるみん認定」制度が導入されました。プラチナくるみんは、くるみん認定を取得した企業の中でも、特に優れた取り組みを行っている企業に対して付与されます。

まとめ

くるみん認定制度は、企業が従業員の子育て支援を強化し、仕事と家庭の両立を支援することを目的としています。くるみんマークを取得することで、企業は社会的責任を果たしていることを示し、ブランドイメージの向上や人材確保・定着、従業員の満足度向上といった多くの効果を得ることができます。また、プラチナくるみん認定制度により、さらに高い水準の子育て支援を行っている企業も評価されるようになっています。これらの取り組みは、日本社会全体の持続可能な発展に寄与する重要な要素となっています。

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